2P・3Pホイールのディスク塗装について 

          2P・3Pホイールの分解可能なディスク塗装に関してマスキングしての塗装は行っていません。


リム、ディスクが分解できるホイールは全て分解してディスク単体で丸ごと包み込むように塗装しています。
確実に満遍なく見えない箇所も塗装がいきわたるためには分解できるものは分解する、いらぬものは外す、これは塗装作業の基本条件です。
ディスクを外す祭、ピアスボルトも外したついでにピアスボルトも単体で洗浄研磨のサービス作業を行っています。

ディスク塗装の祭、一般的にリムをマスキングして塗装をしていますが、塗装完成後、マスキング境目の塗装筋が出たり、また2P、3Pホイールはリムとディスクに僅かな隙間があり、その隙間にこびり付いた汚れや泥、油など奥ばった箇所の異物は完全に除去できません。そのため、塗装時に異物が吹き出たり、さらにディスクの境目や奥部まで塗装が完全に届かないため塗装の密着不良による塗装剥離、メクレの原因にもなり耐久性や品質の低下にもつながります。

「タイヤを付けたままディスクだけ塗装してください。」とのご依頼がたまにありますが、タイヤが付いていると作業が困難と言う理由ではなく、塗装は全て焼付け塗装を行っていますので、タイヤが付いていると焼付け釜に入れる訳もいきませんし、タイヤビート当り面も研磨塗装出来ませんし、仕上がりも悪くなります。
作業の特性上、タイヤは全て外して作業させていただいています。(タイヤ脱着工賃は別途料金となります。)

Web上でタイヤを付けたまま、タイヤにマスキングしてホイール塗装している作業写真を堂々と公開していますが、信じられない作業光景です。一般ユーザーの自前塗装、天日干しならともかく、お金をもらってやるプロ作業ではありません。


リムマスキングでの塗装作業と分解単体塗装との違いです。
1・リムマスキング例
リム、ディスクの隙間や奥部の塗装密着の困難さがお解りでしょうか?
2・リムマスキング例
奥部まで塗装が完全に届いていないため塗装が薄く仕上がっています。
1・分解塗装作業の利点
奥部まで見えない箇所も丸ごと塗装できます。
2・分解塗装作業の利点
下地研磨も奥部までいたしますので、塗装品質や耐久性も格段に向上します。
ディスクに関わらず、完全分解、各パーツ個別に塗装しますので、手間をかけた分、仕上がりが違います。こだわりの作業をご期待ください。
2P・3Pホイールディスク取り付け構造について
●オーバーヘッドディスク 2P・3Pホイール
アウターリム上にディスクが乗っています。ディスクがリム一杯に収めてあるため、ホイールをより大きく表現できます。最近では一番多いタイプのホイールとなります。
アンダーヘッドディスク 2P・3Pホイール
インナーリム下側からディスクをはめ込んであるタイプで、ディスクがやや小さめになるため、最近はほとんど少なくなっています。
サンドウッチディスク 3Pホイール
アウターリムとインナーリムの間にディスクを挟んでありコーキング処理(エアー漏れ防止)してあるため、ディスクの脱着作業は再コーキングが必要となります。ディスク塗装時アウターリムのみ外して他のボルトで仮締めしてディスク塗装しています。
2段3段ホリ深リムや、(旧型 BBS−RS AMG OZ)など古いタイプのホイールに多いです。
2P・3Pでピアスボルトが付いているホイールでも、一部溶接結してあるダミーボルト式もあります。